【News】欧州サステナビリティ報告基準とGRIスタンダードとの相互運用に関するEFRAG GRI共同声明

欧州サステナビリティ報告基準とGRIスタンダードとの相互運用に関するEFRAG /GRI共同声明  2023年9月5日GRI配信

EFRAG-GRI 相互運用性に関する共同声明

GRIとEFRAGは、インパクト報告に関しお互いの基準間で高水準の相互運用性を達成したことを確認した。両者は、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)とGRIスタンダードとの間で達成された高水準の相互運用性に関する共同声明を発表した。

CSRD(企業持続可能性報告指令)がダブルマテリアリティ・アプローチを採用し、且つ、既存のスタンダードを考慮する要求を行っていることを受け、ESRSとGRIのインパクトに関する定義、概念、開示は、完全に、あるいはCSRDのマンデート内容に完全な整合が不可能な場合にも、密接に整合している。

既にGRIスタンダードを利用する報告組織は、ESRSの下で報告するための十分な準備ができる。ESRSの下で報告する企業は、GRIスタンダードを参照して報告するとみなされるため、複数報告の負担を避けることができる。

GRIのCEOであるEelco van der Enden氏は、次のように述べた:

「これはGRI報告組織にとって、また、企業にとっても、素晴らしいニュースです。さらに、ESRS報告組織はGRIスタンダードを参照して報告するとみなされ、ESRSでカバーされていない追加項目についてGRIスタンダードに従って報告できます。GRIは、企業の報告負担を軽減するために、EFRAGや他の基準設定団体との積極的な関与に全力を尽くしています。次の段階は、GRIスタンダードとESRSの完全なマッピングを含む、相互運用可能なデジタル分類法とマルチタグシステムの開発に関するEFRAGとの協力です。これは、GRIの有用性と、そのグローバルなアプローチと法域レベルで実証されたモメンタムを組み合わせることの重要性をさらに強固にするものです。」

GSSB(グローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード)のキャロル・アダムス議長は、次のように述べた:

「初期段階から、我々はESRSの開発においてEFRAGと積極的に関与してきました。この高いレベルの相互運用性が達成されたことで、私たちは今、両基準の開示の詳細なマッピングとテクニカル・ガイダンスの開発に注力しています。今後、これらの要求事項に基づいて報告する企業が、GRIセクター別スタンダードや追加されるGRI項目別スタンダードを用いた報告を増やしていくことを期待しています。」

EFRAG運営委員会ハンス・ビュイッセ会長は、次のように述べた:

「この共同声明は、ESRSとGRIスタンダード間の高水準の相互運用性に向けた数年にわたる真摯な取り組みを締めくくるものです。GRIとEFRAGのサステナビリティ・レポーティング・チームによる努力は、企業による二重報告の必要性を防ぎ、過度に複雑化することなく、使いやすい報告システムを実現します。GRIとの協力関係は実を結びつつあり、我々はすでにサステナビリティ報告の分野における次の課題への準備を進めています。」

EFRAGサステナビリティ報告書委員会のパトリック・ド・カンブール委員長は、次のように述べた:

「EFRAGとGRIは、2021年以来、サステナビリティ報告や欧州サステナビリティ報告基準の策定に関して積極的に協力してきました。この生産的な関係は、共同構築の精神とコンバージェンスへの慎重な配慮によって推進され、ESRSとGRIスタンダードの相互運用性に関する今回の声明によって、新たなマイルストーンに到達しました。これは、EUの大志と世界の進歩に貢献するという我々のコミットメントの両方を満たし、強固なサステナビリティ報告基準を構築するために、この分野で最高の実務者と緊密に協力するという我々の当初の選択を裏付けるものです。我々は、サステナビリティ報告の未来をさらに形作るこの実りある協力を続けていくことを楽しみにしています。」

ニュース原文は以下GRIサイトからアクセスできます

 GRI – EFRAG-GRI JOINT STATEMENT OF INTEROPERABILITY (globalreporting.org)

資料は以下からダウンロードできます

GRIのサービス、会員プログラム、オンライン学習ポータルは、必要不可欠な専門知識を提供します。GRIは、GRI報告組織向けにESRSに関する様々なコースを開発しており、報告者が既に確立した報告プロセスや実務手順をESRSの規制要求事項を満たすために、どう活用できるかを説明しています。新しい報告書サービスでは、報告書作成者がESRSの報告要件に沿うよう、GRI報告者にフィードバックを提供します。この新サービスに関する詳細情報をいち早く受け取るには、reportservices@globalreporting.org まで電子メールをお送りください。

国際開発センターSDGs室でも各種相談を受け付けております。ご相談、ご質問は弊サイト上下の「お問い合わせ」へご連絡ください。

掲載:2023年9月20日

【イベント】GCNJ主催『サステナビリティ情報開示の最新動向』協力:IDCJ(10月16日開催)

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)さまの下記セミナーに弊社がご協力させていただくことになりました。

【GCNJ主催『サステナビリティ情報開示の最新動向』】

■日時:2023年10月16日(月) 16:30~18:10

■形式:オンライン(ZOOMウェビナー)

■プログラム(和英同時通訳あり):

 16:30:開会挨拶

 16:35:基調講演(1)「GRI、持続可能性に関するインパクト・レポーティングの未来」(Eelco van der Endenn氏)

 16:55:基調講演(2)「IFRS S1とS2にどう取り組むか?」(小森博司氏)

 17:15:パネルディスカッション「サステナビリティ情報開示の最新動向」

 18:00:質疑応答

 18:10:閉会挨拶

■ご登壇者

 GRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)CEO/ Eelco van der Endenn(エルコ ファン デル エンデン)氏

 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事/ 小森博司氏

 高崎経済大学 学長/ 水口剛氏

 株式会社 国際開発センター SDGs室長/ 三井久明(モデレーター)

■協力:国際開発センター

GCNJ会員限定セミナーです

詳細はGCNJ会員ページでご確認ください

掲載:2023年10月11日

【イベント】IDCJ後援 上智大学「GRI CEO講演会」(10月18日開催)

下記のイベントに弊社が後援の形でご協力させていただくことになりました。

【IDCJ後援 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月18日(水) 17:30~18:30

■会場:上智大学四谷キャンパス

■演題「企業のSDGs・ESG経営とサステナビリティ情報開示」

詳細は上智大学グローバル教育センターへお問い合わせください

掲載:2023年9月25日

【活動報告】IDCJ主催 GRI CEO講演会 開催しました

2023年10月17日にGRI (グローバル・レポーティング・イニシアティブ)のCEOであるEelco van der Enden氏の講演会を弊社主催で開催いたしました。ご多忙のところお越しいただいた皆様、また、ご関心をお寄せいただいた皆様へ御礼申し上げます。皆様から貴重なご質問をいただき、活発な情報・意見交換が行われました。

【IDCJ主催 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月17日(火)16:00~17:30

■会場:TKP品川港南口会議室ホール4A

    〒108-0075 東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル 4階

    ※オンライン配信無し

■言語:英語(逐次通訳付き)

■プログラム:

(1)主催者挨拶  三井久明(株式会社 国際開発センター)

(2)基調講演 「サステナビリティ報告の未来」

   Mr. Eelco van der Enden (CEO, Global Reporting Initiative)

(3)パネルディスカッション

   Mr. Eelco van der Enden (CEO, Global Reporting Initiative)

   Ms. Bronte Klein (Chief of Staff, Global Reporting Initiative)

           片岡まり氏(一般社団法人 株主と会社と社会の和 理事)

           目黒寛之氏(アコーダンス株式会社 代表取締役)

           (ファシリテーター 三井久明(株式会社 国際開発センター))

(4)質疑応答

掲載:2023年10月31日

【イベント】IDCJ主催 GRI CEO講演会(10月17日開催)

この度、(一財)国際開発センターは、国際交流事業の一環として、GRI (グローバル・レポーティング・イニシアティブ)のCEOであるEelco van der Enden氏を日本に招聘することになりました。

Eelco(エルコ)氏は本年の10月11日(水)に来日され、一週間ほど滞在されます。来日中、下記日程にてGRIスタンダードにご関心のある皆様を対象に講演会を開催いたします。

講演会では、CEOからのご講演に続いて、質疑応答の時間を設けます。GRIスタンダードに関するご質問、ご意見をお寄せいただければ、CEOより直接皆様に回答していただきます。今回のCEOの来日という機会をご活用いただき、GRIスタンダードに関するご理解を深めていただければ幸いです。

講演会へのお申込みをお待ちしております。

【IDCJ主催 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月17日(火) 16:00~17:30

■会場:TKP品川港南口会議室ホール4A

    〒108-0075 東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル 4階

 ※オンライン配信はございません

■言語:英語(逐次通訳付き)

■料金:税込5,000円 (Paypal決済・請求書ご対応)

■申込方法:以下の「こくちーずプロ」サイトよりお申込いただきますようお願いいたします

 IDCJ主催 GRI CEO講演会【2023年9月11日~募集枠】 2023年10月17日(東京都) – こくちーずプロ (kokuchpro.com)

 ※請求書でのお支払いご希望の方は「こくちーずプロ」でお申込みせずに、問い合わせ先へご連絡ください

■受付期限:9月29日(金)16時00分まで

(受付期限を変更いたしました2023年9月13日付)

 ※お申込いただいた方には、弊社より2023年10月2日(月)17時頃「事前アンケート」をメールにて一斉送信いたします(「事前アンケート」送信日を変更いたしました2023年9月13日付)

 (メールが届かない場合は下記問い合わせ先へお申し付けください)

 ※上記締切後も問い合わせ先経由でお申込みを承ります※

■定員:100名(先着順)

■プログラム(仮):

 (1) 主催者挨拶

 (2) GRI CEOご講演「GRIスタンダードとインパクト・マテリアリティ」

 (3) 質疑応答

■問い合わせ先:こちらSDGs室サイト内の上部・下部にある「お問い合わせ」へご連絡ください

掲載:2023年9月8日

【News】ESRSの導入が報告義務化のゲームチェンジャーに

ESRSとGRIスタンダードの相互運用に関する重要なニュースがGRIより発表されましたのでIDCJによる仮訳でお知らせいたします。

<<ESRSの導入が報告義務化のゲームチェンジャーに>>

GRI配信:2023年10月18日

欧州議会は欧州サステナビリティ報告基準とGRIとの緊密な連携を確認しその展開を支持

GRIは、2024年1月以降に5万社に適用されることになる欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)へのコミットメントを再確認した欧州議会での投票結果を歓迎する。

GRIとEFRAG(ESRS策定を委任された欧州財務報告諮問グループ)が最近確認したように、新たなESRSとGRIスタンダード(欧州をはじめ世界中の何千もの組織ですでに広く使用されている)との間には、高いレベルの相互運用性が達成されている。

ESRSとGRIの定義、概念、インパクトに関する開示は、可能な限り完全に一致している。ESRSは企業持続可能性報告指令(CSRD)の中心的な要素であり、EU内のすべての大企業および上場企業に適用される。2028年以降、欧州で事業を展開するEU域外の企業も、ESRSまたは同等の基準を用いてインパクトを報告しなければならない。ESRSとGRIのインパクトスタンダードとの整合性は、企業にとって、既存の報告を活用してこれらの新しい要求事項を満たすことができるという安心感を提供する。

GRIは目下、報告プロセスを簡素化し、企業が単一のサステナビリティ報告書の中でESRSとGRIスタンダードのいずれにも準拠した報告を行なうことを支援するため、デジタルタクソノミーとマルチタギングシステムを含む相互運用性ツールを策定中である。

「欧州議会がESRSを承認したことは、政治的な議論からこの新しいルールの実践への移行を象徴するものであり、歓迎すべきことである。ESRSとGRIスタンダードとの間で緊密な整合性が達成されたことは、インパクトに関する透明性を実現するグローバルな推進役としてGRIの重要性が高まっていることを示すものである。GRIはEFRAGや他の基準設定機関と国内・国際レベルで積極的な関与を継続し、インパクト報告のモメンタムをさらに高め、企業の報告負担を軽減しつつ、ステークホルダーが必要とするサステナビリティ情報を確実に提供することを目指す。これは、規制当局の信頼できるパートナーとしてのGRIの役割の進化を反映したものであり、GRIを利用した報告はクオリティが高く、さらに義務化されつつあるサステナビリティ報告を下支えするものである。」

―GRI最高経営責任者(CEO)、エルコ・ヴァン・デル・エンデン氏

「過去2年間、GSSBはEFRAGと緊密に協力し、お互いの基準間の技術的な整合性を確保してきた。ESRSの導入が近づくにつれ、この作業は現在のGSSBの作業プログラムの中で最優先事項となっている。さらに、GRIスタンダードを利用した報告がEU域外の企業にも同等のものとして受け入れられるよう、EUの各機関と合意形成に努めていく。」

―キャロル・アダムスGRIグローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボート(GSSB)議長

10月18日の欧州議会での投票において、欧州議会議員はESRSに制限を導入することを求める決議を否決し、最終的な採択への道を開いた。

2021年以降、GRIはEFRAGとの協力協定を通じて、ESRSを開発するための技術的作業を正式に支援してきた。GRIはこれまでにGRIスタンダードとESRS草案がどのように相互運用されるかを報告組織に説明するためのFAQガイダンスを公表してきた。

GRIは、GRIアカデミーの最新コース「Transparency for Tomorrow(明日への透明性)」を含め、サステナビリティ報告の行程において組織を支援するためのトレーニングやツールを提供しています:これには、GRIアカデミーの最新コース「明日への透明性:サステナビリティ報告の背景を読み解く」が含まれます。なお、GRI報告組織のためのESRSに関するトレーニングとサービスは現在開発中です。

※上記記事はGRIサイトの以下の当該ページを弊社が仮訳したものです

GRI – Final adoption of ESRS a ‘game changer’ for mandatory reporting (globalreporting.org)

掲載:2023年10月24日

【News】GRIアカデミーが最新コース「明日への透明性」を一般公開

<<GRIアカデミーがサステナビリティ報告に関する最新コースを一般公開しました>>

サステナビリティ報告の背景を読み解く

GRIアカデミーが最新コース「明日への透明性」を開始

発行日:2023年8月31日

サステナビリティ・レポーティングは今後も普及・浸透していきます。あらゆる形態や規模の組織が、周囲の人々や社会に与えるインパクトに高い透明性を保ち、オープンであることへのプレッシャーが高まっています。これは、あらゆる組織が継続的に成功していくために不可欠な要素です。

一方で、グローバルなサステナビリティ報告を取り巻く状況は急速に変化しています。何をどのように報告すべきかの舵取りには難しさがあります。どの基準に従うべきか?どの基準に従えばいいのか?様々な用語や略語の意味は?どこから手をつければいいのでしょうか?

答えはGRIにあります。

GRIアカデミー(インパクト報告で世界を主導する教育プラットフォーム)は、サステナビリティ報告の世界をガイドする新しいオンラインコースを開発しました。

【明日への透明性: サステナビリティ報告の背景を読み解く】

このコースの内容

このコースでは、以下のことを学びます:

– サステナビリティ報告の基本:なぜ、誰が、何を、どのように報告するのか

– サステナビリティ報告の最新動向:外部保証や「ダブルマテリアリティ」など重要な概念

– サステナビリティ報告を構成する様々な報告手段: どのように比較するのか?何を対象とするのか?誰に適用されるのか?どのように連携するのか?

– 今後のサステナビリティ報告:どのように進化していくのか、どの報告アプローチが組織にとって最適なのか。

本コースは、グローバルなサステナビリティ報告において継続する変化を反映し、定期的に更新される予定です。

このコースを受講すべき人

世界のどこにいても、経験のレベルに関係なく、サステナビリティ報告に携わるすべての方に受講していただけます。このコースを通じ、組織内で報告を推進するために必要な深い理解を得ることができます。どのアプローチが自社に適しているかを判断し、未来の世代のために繁栄を分かち合い、繁栄する地球を創造するためにどのような役割を果たせるかを考えることができます。

登録方法は?

このコースはオンラインによるオンデマンドで受講できます。つまり、いつ、どこで、どのようにでも、自分のペースで、好きな時間に受講することができます。このコースは、GRIアカデミーで受講することができます。GRIアカデミーでは、サステナビリティ報告の初心者から経験者まで、幅広いトレーニングコースを提供しています。2023年10月1日までにお申し込みいただくと、通常価格195ユーロのところ、特別価格149ユーロで受講いただけます。

GRIの以下のページからお申し込みができます。

GRI – Decoding the Sustainability Reporting Landscape (globalreporting.org)

※上記記事はGRIサイトの当該ページを弊社が仮訳したものです

※上記リンク先が別のwebサイトに繋がっている点を修正いたしました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません(2023年9月8日9:50修正)

掲載:2023年9月6日

【News】GRIがサステナビリティ報告初心者向けコースを公開

<<GRIがサステナビリティ報告に初めて携わる皆様に初心者向けコースを公開しました>>

サステナビリティの世界は、特にステークホルダーや規制当局の期待の高まりとともに、急速なペースで変容しています。ビジネスにおけるサステナビリティの概念を理解することは、今日の組織にとって重要であるだけでなく、私たちの社会の将来に極めて重要です。GRIは、サステナビリティ報告に関する基礎知識をすべての人に提供するため、50分の初心者向けコースを公開しました。

サステナビリティ・レポーティング入門コースBeginner’s Guide to Sustainability Reporting courseは、前提知識を必要としません。このコースでは、「サステナビリティとSDGsとは何か」、「持続可能な未来の構築に、自分の組織はどのような役割を果たすことができるか」、「サステナビリティ報告とは実際にどのようなものか」、「なぜ自分の組織はサステナビリティ報告を行うべきなのか」、「サステナビリティ報告プロセスにおいてGRIスタンダードをどのように活用すればよいのか」といった疑問を探求します。

以下は、このコースの活用例です:

報告義務化に向けた従業員の準備:事業全体の従業員がサステナビリティの基礎知識を身につけることで、報告義務化に向けた準備を整える。これにより、社内のステークホルダーがサステナビリティ報告の基本をより理解しやすくなり、情報収集も容易になり、全従業員が報告プロセスに参加しやすくなります。

中小企業の報告:このコースは、中小企業が自社のもたらすインパクトを理解し、より大きなサプライチェーンの一員となる準備に向けた優れた基礎となります。

個人学習: このコースは、学生、サステナビリティ報告分野を目指す専門家、あるいは現在進行している議論に興味がある方などに、出発点として最適です。またこのコースは、基本的な知識を強化したい実務担当者にも最適です。

2023年9月30日まで50ユーロの早期割引が適用されます。

以下、英文テキストの「Enroll in Course」よりお申込みください。

※以下GRI作成の文章を弊社が仮訳したものが上記となります

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The world of sustainability is moving at a rapid pace, especially with increased stakeholder and regulatory expectations. Understanding the concept of sustainability in business is not just critical for organizations today, but also important for our future as a society. That is why GRI has released a 50-minute beginner course to provide everyone with foundational knowledge on sustainability reporting.

The Beginner’s Guide to Sustainability Reporting course does not require any prerequisite knowledge. It explores questions like ‘What are sustainability and the SDGs?’, ‘What role can my organization play in building a sustainable future?’, ‘What actually is sustainability reporting?’, ‘Why should my organization undertake sustainability reporting?’, ‘How do I use the GRI Standards in the sustainability reporting process?’.

Here are a few examples of how the course can be used:

Preparing employees for reporting requirements: Get your organization ready for mandatory reporting by equipping employees across the business with foundational knowledge of sustainability. This will help internal stakeholders better understand the rationale behind sustainability reporting; making it easier to collect information and engage the entire workforce in the reporting process.

Small and medium scale enterprise reporting: This course is an excellent foundation for SMEs to understand their impact and prepare to be part of a bigger supply chain.  


Individual learning
: Whether you are a student, a professional transitioning into sustainability reporting or just someone curious about the ongoing conversation, this course is a good starting point. This course is also ideal for practicing professionals who would like to strengthen their basic knowledge.

Get the course at an early bird discount of 50 euro applicable until September 30.

 

※上のボタンをクリックいただくとGRI Academyの当該研修のお申込みページへ繋がります

掲載:2023年9月5日

【News】GRIスタンダードと欧州サステナビリティ報告基準の相互運用に関するGRI発表

GRIスタンダードと欧州サステナビリティ報告基準の相互運用に関するGRI発表  2023年7月31日

欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS: European Sustainability Reporting Standards)とGRIスタンダードとの整合性を表明しました。GRIスタンダードに準拠してサステナビリティ報告を行っている報告組織においては、報告書作成の二重の手間を大幅に削減できることになります。

本内容はIDCJが独自に行った仮訳であり詳細についてはGRIおよびEUの各サイトでご確認ください

GRI – European Commission signals ESRS alignment with GRI (globalreporting.org)

European sustainability reporting standards – first set (europa.eu)

欧州委員会、ESRSのGRIとの整合性を確認

発行日:2023年7月31日

EUの新たなサステナビリティ基準採択がグローバルな相互運用を加速させる。

欧州委員会が欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の12の基準から成る最初のセットを採択したことをGRIは歓迎し、GRIを利用している報告組織がESRSの下で報告を行うための十分な準備が整っていることを再確認した。2024年1月以降、EUの大企業および上場企業は、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に定められたESRSの使用が要求事項となる。

欧州委員会は、声明の中で、ESRSが「EUとグローバルスタンダードとの間で極めて高い相互運用性を確保するために、また、企業による不要な二重報告を防ぐために、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)およびグローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)との協議を考慮に入れている」ということを明らかにした。

2021年以降、GRIは、ESRSの立案および作成を委任された機関であるEFRAGとの協力協定を通じて、公式にESRSの開発に技術支援を行っている。EFRAGとGRIは現在、将来的な協力関係を強化するための次のステップの計画の最終化を行っている。特に、両組織は、それぞれのスタンダードに関するデジタル分類法とマルチタグシステムを通じて、報告プロセスを簡素化することを目指している。両組織の連携による継続的な取り組みにより、企業は1つの報告書を以ってESRSとGRIスタンダードの両方に準拠した報告を行うことができるようになる。

「世界で最も広く利用されているインパクト・スタンダードのプロバイダーとして、ESRSとGRIの相互運用性を最大限に引き出し、企業による二重報告の回避を目指します。インパクトのみならずリスクや機会など、あらゆるサステナビリティのトピックにグローバルなスケールで取り組む使い勝手の良い報告システムを我々は信念にしています。この立場は、グローバルで包括的なサステナビリティ報告のベースライン達成のためにISSBと継続的に協力するという我々のコミットメントにも反映されています。」—GRI最高経営責任者(CEO)エルコ・ファン・デル・エンデン氏

EFRAGとGRIのMoUに基づき、両組織は互いの技術専門家グループに参加し、情報を共有し、基準設定活動とスケジュールを可能な限り一致させることを約束した。2022年12月、GRIは、GRIスタンダードとESRS草案がどのように相互に接続するかについて報告組織に説明するためのFAQガイダンスを発表した。

また、GRIはIFRS財団とMoUを締結し、2022年3月から両組織が協力して、GRIとISSBのスタンダードの整合性と補完性を確保している。

企業サステナビリティ報告指令は、ダブル・マテリアリティの原則に基づくサステナビリティ開示要求事項を大幅に拡大するものである。2022年12月16日から施行され、2024年以降、約5万社がサステナビリティへのインパクト、リスク、機会の開示を求められることになる。

<参考資料>

GRI – GRI welcomes role as ‘co-constructor’ of new EU sustainability reporting standards (globalreporting.org)

GRI – GRI reporting best prepares companies for new EU standards (globalreporting.org)

IFRS – IFRS Foundation and GRI to align capital market and multi-stakeholder standards to create an interconnected approach for sustainability disclosures

Corporate sustainability reporting (europa.eu)

掲載:2023年8月2日