SOCIAL DEVELOPMENT社会開発

課題認識

教育や保健等「人づくり」の基盤を担う分野は、持続的な開発には欠かせないコンポーネントです。教育分野では、アクセス改善のみならず、学びの質の向上や産業人材・科学技術イノベーション人材育成への取組が重要度を増しています。保健分野では、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現、母子保健の向上や感染症対策による健康の改善が急務です。また、「誰一人取り残さない」開発を目指し、社会的弱者を保護し、インクルーシブな社会づくりを行うことも社会開発の重要な焦点の一つです。

IDCJの強み

教育分野では、学校運営改善や教師の質向上等のより学校現場に近い案件から、カリキュラム・教科書改訂、産業人材育成まで、各国で幅広い教育の質向上案件を実施しています。また、情報収集確認調査や政策評価等、教育政策や援助方針に関わる調査実績が多いことも特徴です。保健分野では、感染症対策や民間企業と連携した調査等を行っているほか、社会的弱者の保護とインクルージョンに関しても、難民支援や特別支援教育の人材育成等を通じ、積極的に取り組んでいます。

主な実績

教育

ミャンマー国「初等教育カリキュラム改訂プロジェクト」(JICA委託)

2011年に発足したミャンマー新政権は、重点課題の一つに基礎教育の拡充を掲げ、国家教育法の制定や教育基本法の改訂、学制改革や基礎教育行政の地方分権化等、大規模な教育改革に着手しています。

本プロジェクトでは、ミャンマーの初等教育における「カリキュラム政策」を包括的に支援しています。具体的には、「コンポーネント1:カリキュラム・教科書・アセスメント」において、カリキュラム開発、教科書・指導書開発、評価ツールの開発が、「コンポーネント2:教師教育」において、教員養成課程の改善や現職教員研修が進められています。これらの活動により、新カリキュラムに則った教育活動が学校および教員養成大学で実施されることを目指しています。

エジプト国「学びの質向上のための環境整備プロジェクト」(JICA委託)

エジプトでは、初等教育の純就学率が高い一方、教育の質や地域間格差に課題を抱えています。加えて、学校において社会性、協調性、及び規律等の社会的能力を醸成することが更に必要であると指摘されており、エジプトの基礎教育に日本式教育の要素を加えて質を高めることが期待されています。

この協力は、エジプトにおける日本式教育モデル(①小中学校における特別活動および幼稚園における遊びを通した学び、②学校生活を支える掃除、日直や学校行事等の各種教科外活動、③全人教育・児童中心型教育を実現するための学校運営・学級経営、の3領域)を取り入れた「日本式学校(EJS:Egyptian Japanese School)」のソフト・ハード面のガイドラインを整備し、エジプト政府によるEJSの普及・発展に貢献することを目指しています。また、活動に必要な備品や教具類のリスト、標準仕様も併せて準備し、エジプト政府による施設・機材・備品・教具類(ハード)の整備にも寄与します。

パレスチナ「初等理数科カリキュラム・教科書改訂協力プロジェクト」(JICA委託)

パレスチナ自治区(以下、「パレスチナ」)の初等教育は、アクセスの面ではアラブ諸国平均と同等レベルを達成したものの、質の面では課題が残っています。特に、理系人材を育成したいという政府の意向に反し、中等教育進学時に理系を選択する生徒は2割弱に留まり、初等教育における理数科教育の強化が喫緊の課題となっています。

こうした状況を踏まえ、本プロジェクトでは、初等教育の理数科授業における教員の指導力と生徒の学習達成度が改善されることを視野に、パレスチナの理数科教科書・関連教材の質の向上を目指した活動を行いました。具体的には、理数科の教科書および教師用指導書の開発に携わるパレスチナ側人材の知識と技能の強化支援を行い、理数科の教科書と教師用指導書の開発、ならびにカリキュラム改訂に関する参考資料集をパレスチナ側カウンターパートとともに作成しました。

その他実績

教育

保健

社会保障・社会的弱者保護

援助・国際協力

株式会社 国際開発センター