【News】EFRAG/GRIは深い絆で連携強化

GRI配信:2023年11月30日配信

(下記はGRI配信内容をIDCJにより仮訳したもので、注釈もIDCJによります)

GRI-ESRS相互運用性索引(案)が公開され、新たな協力合意に達する

 

過去3年間にわたるEFRAG(※1)とGRIの成功裏のパートナーシップに続き、新たな覚書(MoU)が締結されました。この覚書は、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)とGRIスタンダードとの間で達成された整合性のメリットを実証し、報告企業に対し技術的支援を提供するために両組織が引き続き協力することを約束したものです。

この二つ目の協力合意の最初の具体的成果としてEFRAG基準設定機関(※2)の12月会合での承認のために提出されたGRI-ESRS相互運用性索引 GRI-ESRS Interoperability Index の内容が本日公開されました。このツールは、各々のスタンダードにおける開示要求事項やデータポイントが相互にどう関連しているかを示すもので、既に達成されている高い共通性を明確にし、相互のデジタル・タクソノミー構築のために強固な基盤を築くものです。相互運用性は、重複報告の回避、過度な複雑さの排除を通じユーザーフレンドリーな報告システムを実現します。その結果、ESRSに基づき報告する企業は、GRIスタンダードを「参照」して報告するとみなされ、既にGRIを利用している報告組織は、ESRSの「サステナビリティ・ステートメント」作成過程で、今までの報告努力を活用できるようになります。

 

新たな覚書(MoU)における協力分野は以下の通りです:

 

  • 既存および新たなセクター別スタンダードなどを含むスタンダードおよびガイダンス開発へのさらなる協力。これらにはEUにおける中小企業のための比例報告(※3)、CSRD適用対象の非EU企業のためのスタンダードも含む
  • GRIをESRS研修機関として認定する措置を含め、ESRS報告作成者および利用者のための教育および研修にGRIが提供する教育およびGRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル・プログラム(※4)を活用する
  • デジタルXBRLタクソノミーの相互運用性、簡素化されたタグ付けシステム、および両スタンダード間のデジタル対応表

 

協力関係の新たな段階への移行に伴い、2023年9月に発表された共同相互運用性声明 joint interoperability statement に沿って、両者は「3つの共通の基本原則を実施することを決定しました」と述べています:

 

  1. 企業は、自社のプラスのインパクトとマイナスのインパクトに関連した経営努力を公に報告することで、質の高いデータを準備する恩恵を受ける。
  2. 投資家を含むすべての利害関係者は、インパクトに関する標準化された信頼性の高い、比較可能な情報を受け取ることで恩恵を受ける。
  3. グローバルと欧州サステナビリティ報告基準の最適な相互運用性は、報告の負担を最小限に抑えることにより企業やその他の組織にとって有益となる。

 

「EFRAGは、欧州委員会への技術的助言として持続可能性報告基準の策定を任務とするマルチステークホルダー組織として、他の基準設定組織やイニシアティブとの実りある対話を歓迎します。この点において、GRIとの関係は模範的なものであり、私たちはこの技術協力の第二段階を楽しみにしています。」

―EFRAG運営委員会 ハンス・ビュイッセ会長

「GRIとEFRAGのパートナーシップは、新しいEUの基準とGRIスタンダード(欧州内外の多くの企業がインパクト報告に利用している)が密接に整合していることを確保することで、すでに実を結んでいます。基準に関するより深い関与に加え、実践的なリソースやトレーニングを包含するこの新たなMoUは、インパクト報告のための整合的、効率的、かつ実現可能なEUと世界のエコシステムに向けて我々の共同コミットメントを、企業やすべてのステークホルダーに約束するものです。この目的を達成するために、欧州のパートナーとの協力関係を継続することを楽しみにしています。」

―GRI最高経営責任者(CEO) エルコ・ヴァン・デル・エンデン氏

「相互運用性索引は、GRI報告者が、インパクトに関するGRIとESRSの基準間の高度な整合性を確証することを可能にするものであり、私たちの協働の重要な成果物です。過去2年間にわたる我々の技術的協力関係を基盤として、我々はこの新たな合意を歓迎します。」

―GSSB(グローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード) キャロル・アダムス議長

「相互運用性はEUのアプローチの根幹です。当初から、そして将来においても、EFRAGは、質の高いサステナビリティ報告の世界的な進展を踏まえ、それに貢献するとともに、企業の報告負担を最小限にするよう努めています。最近採択されたESRSにより、企業は相互運用可能なエコシステムでサステナビリティ・ステートメントを作成できるようになり、これは良いニュースです。インパクト報告は、欧州のダブル・マテリアリティ・アプローチの基礎となるものであるため、我々の共同の相互運用性索引によって示された高いレベルの共通性を歓迎します。」

―EFRAGサステナビリティ報告書委員会 パトリック・ド・カンブール委員長

first EFRAG-GRI MoU (2021年7月8日署名)の下、両者はESRSを共同構築し、グローバルなコンバージェンスに貢献するために専門知識を共有し、互いの技術専門家グループに参加し、基準設定活動を調整することに合意しました。この協働により、ESRSとGRIスタンダード間の高い相互運用性が達成されました。この新たなMoU(2023年11月30日調印)は、欧州の基準設定主体であるEFRAGとの技術協力・協働という点で更なる一歩を踏み出すものです。

 

※1 欧州財務報告諮問グループ Home – EFRAG で本ニュースを閲覧できます。

※2 EFRAG基準設定機関はEFRAG下部組織である専門委員会であり、欧州委員会に対して報告基準の改訂提言や新規策定提言を行います。

※3 EUにおける中小企業向け比例報告を指し、中小企業が大企業と同じ報告要求事項を満たすことが困難な場合に中小企業に適用される緩和措置を意味します。

※4 GRI – GRI Academy (globalreporting.org) 、 GRI認定研修 | 国際開発センター(IDCJ)SDGs室

 

注意:原文およびGRI-ESRS Interoperability IndexはGRIサイトにてご確認ください。

GRI – EFRAG and GRI enhance collaboration with deeper ties (globalreporting.org)

GRI-ESRS Interoperability Index

なお、IDCJによる仮訳に疑義が生じた場合には必ずGRIホームページの原文をご確認ください。

GRI – News center (globalreporting.org)

掲載:2023年12月4日

【News】新たな項目別スタンダードGRI101:Biodiversity 2024(GRI101:生物多様性2024)が1月24日に公表

GRI304: Biodiversity 2016(GRI304: 生物多様性 2016)の更新版であるGRI101: Biodiversity 2024(GRI101: 生物多様性2024)が2024年1月24日に公表されました。このスタンダードは昆明・モントリオール生物多様性枠組みの目標とターゲットに沿っています。生物多様性の損失につながる組織の意思決定やビジネス慣行、バリューチェーン上で発生するインパクトの特定・管理を理解する上で有用なスタンダードです。過去数十年にわたる憂慮すべき生物多様性の減少は気候変動への連鎖的なインパクトを引き起こし、環境と人々に極めて大きなマイナスのインパクトをもたらす恐れがあります。国連生物多様性条約(CBD)は2022年に「ポスト2020生物多様性枠組(GBF)」を採択し、各国政府、企業、市民社会、投資機関を含むすべてのステークホルダーが生物多様性の損失を逆転させるための集団的コミットメントを定義しました。

各国政府も企業も、生物多様性の保全と持続可能な利用を通じ、生物多様性の危機に対応する説明責任を果たすことが求められています。GRI101: Biodiversity 2024はGRI304: 生物多様性2016の改訂版として生物多様性管理に関する世界的なベストプラクティスを反映させ、組織がそのインパクトに対処する支援を行うものです。なお、本スタンダードの発効日は2026年1月1日です。本スタンダード(現在は英文のみ)は以下URLからダウンロード可能です。

GRI – GRI Standards English Language (globalreporting.org)

GRIは本スタンダードの公表に伴い、2回に分けてWebinarを開催いたします。ぜひこの機会に生物多様性のサステナビリティ報告に関して本スタンダードへの理解を深められることをお勧めいたします。

GRI – Topic Standard Project for Biodiversity (globalreporting.org)

なお、1月25日、日本時間夕刻に以下の発表も行われました。併せてご確認ください。

GRI – Transparency standard to inform global response to biodiversity crisis (globalreporting.org)

掲載:2024年1月25日

【News】気候変動インパクトの透明性に向けたスタンダードの設定

GRI配信:2023年11月21日配信

(日本語版はIDCJによる仮訳です)

GRI気候変動およびエネルギースタンダードに向けたコンサルテーション開始

国連気候変動サミット(COP28)の前夜、GRIは、気候変動の影響に関し世界中の組織がより大きな説明責任を果たすための中核となる2つのスタンダード草案を発表した。

気候変動に関する新たなGRI項目別スタンダード案と、GRIエネルギースタンダード更新案について、グローバルに意見を求めるためのパブリックコメント期間が現在進行中である。気候変動に関する新たな情報開示の期待に応えるため、公開草案では、組織が公正な移行の原則を満たす方法で、どのように温室効果ガス(GHG)排出量を削減し、エネルギー消費量を削減できるかに重点が置かれている。

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のグローバルストックテイク(GST)で確認されたように、世界ではパリ協定の目標を達成するめどが立っておらず、行動を急速に加速することが求められている。組織の気候変動目標や誓約の信憑性がますます吟味されるようになっていることを踏まえ、今回の公開草案では、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるというパリ協定の中心目標に組織の行動がどう関連するかを明確に説明するよう求めている。

気候変動スタンダード(草案)により、組織は以下を行うことが可能になる:

  • 気候変動に係る移行と適応に関する計画と行動を完全に開示する
  • 排出削減目標の年次進捗状況を詳細に説明する
  • カーボン・クレジットの使用と温室効果ガス排出削減を正しく説明し透明性を確保

重要な点は、気候変動の社会的側面に関する開示事項を新たに設け、労働者、地域社会、社会的弱者へのインパクトに対する説明責任が強調されていることである。また、気候変動と生物多様性という、相互に関連する項目の間に強い共通性を示していることである。

一方、エネルギースタンダード改訂の公開草案では、組織のエネルギー消費削減、エネルギー効率の達成、再生可能エネルギーの調達方法に焦点が当てられている。これらはすべて、気候変動と闘い、企業がカーボンフットプリントをどのように削減しているかを具体的に示すために不可欠なものとなっている。

IDCJによる注釈:パブリックコメントは2023年11月21日から2024年2月29日までの期間であり、本ニュースの全文およびパブリックコメント募集詳細については、以下GRI URL先にてご確認ください。

GRI – Setting the standard for transparency on climate change impacts (globalreporting.org)

掲載:2023年11月24日

【News】GRI、IFRS財団と連携し「サステナビリティ・イノベーション・ラボ」を設立

GRI配信:2023年11月9日配信

(日本語版はIDCJによる仮訳です)

シンガポールを拠点にアジアから世界にサステナビリティ変革を推進する能力構築・研究プラットフォーム

GRI establishes Sustainability Innovation Lab in coordination with the IFRS Foundation image

GRIは、IFRS財団(IFRS)と共同で、サステナビリティ・イノベーション・ラボ(SIL)を設立することを発表した。SILは、企業がサステナビリティ開示要求事項を満たすことを可能にするために設立され、専門的な開発、トレーニング、実践的なソリューション、革新的な思考を促進する。

SILは、GRIスタンダードとIFRSサステナビリティ開示基準を利用して報告内容を作成する企業の能力を向上させ、グローバルと各地域のパートナーを結集する予定である。アジア太平洋地域の上場企業の81%がGRIスタンダードを利用した報告を行っていること、また同地域が新しい国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)スタンダード導入に強い関心を寄せていることから、SILはシンガポール(11月20日に発足イベントを開催)を拠点とし、アジア全域のオフィスによりサポートされる予定である。

SILを通じて、GRI、ISSB、その他の主要なステークホルダーの代表が協力し、サステナビリティ情報開示の新たなトピックを特定し、コンセプト、ベストプラクティス、データ主導のソリューションを開発する。新たな情報開示要求を求められるサプライチェーンにおけるキャパシティビルディングも提供する。

SILの目標は、ステークホルダーとすべての市場参加者の情報開示のジャーニーを支援し、サステナビリティ報告の要求事項の格差解消を主導し、グローバルレベルでの報告状況のさらなる調和を支援することである。またマルチステークホルダー・ベースで報告企業のために、プロセスの合理化を図る。

世界中で、バリューチェーン全体を通じたサステナビリティ・パフォーマンスを企業が実証することを求める声が高まり、あらゆるステークホルダーからの情報要求にいかに対応するかが、今やビジネスにとって喫緊な課題となっている。一方でサステナビリティに関する能力と専門知識にはギャップが存在する。新たなイノベーション・ラボは、このギャップを埋めることを目的とし、企業による報告アウトプットの合理化と改善を可能にする。我々は、GRIと協力したIFRS財団のこの取り組みに対するパートナーシップ、そして、すべての人々のためにサステナビリティ報告を推進するというコミットメントに感謝している。

GRI最高経営責任者(CEO)、エルコ・ファン・デル・エンデン氏

「IFRS 財団は、GRI と密接に協力し、2 つのトラックで活動を続けている。第 1 に、IFRS サステナビリティ開示基準と GRI スタンダードの双方を利用している企業にとって利用しやすくすること、第 2 に、開示分野におけるイノベーションと知識構築を支援することである。SILは、我々の協力関係を前進させるための大きな手助けとなる。」

エマニュエル・ファベール ISSB議長

「SILは、11月20日にシンガポールで開催されるGRI主催の会議Solutions in Motion, Sustainability in Action.で発足する。主要なステークホルダーが一堂に会し、世界中のオーディエンスがバーチャルで参加できる機会でもあり、エルコ・ファン・デル・エンデンとエマニュエル・ファベールがSILの計画と目的を発表し、討論会に参加する。」

SILは当面の間はGRI ASEANネットワークによって運営され、GRIとIFRS財団の上級代表が率いるステアリング委員会によって管理される。マルチステークホルダーによるワーキンググループは、デジタル・タクソノミ、監査・保証、中小企業、公共部門報告という4つの優先分野に焦点を当て設立される。

(原文は以下GRIサイトで確認できます)

GRI – GRI establishes Sustainability Innovation Lab in coordination with the IFRS Foundation (globalreporting.org)

掲載:2023年11月14日

【News】欧州サステナビリティ報告基準とGRIスタンダードとの相互運用に関するEFRAG GRI共同声明

欧州サステナビリティ報告基準とGRIスタンダードとの相互運用に関するEFRAG /GRI共同声明  2023年9月5日GRI配信

EFRAG-GRI 相互運用性に関する共同声明

GRIとEFRAGは、インパクト報告に関しお互いの基準間で高水準の相互運用性を達成したことを確認した。両者は、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)とGRIスタンダードとの間で達成された高水準の相互運用性に関する共同声明を発表した。

CSRD(企業持続可能性報告指令)がダブルマテリアリティ・アプローチを採用し、且つ、既存のスタンダードを考慮する要求を行っていることを受け、ESRSとGRIのインパクトに関する定義、概念、開示は、完全に、あるいはCSRDのマンデート内容に完全な整合が不可能な場合にも、密接に整合している。

既にGRIスタンダードを利用する報告組織は、ESRSの下で報告するための十分な準備ができる。ESRSの下で報告する企業は、GRIスタンダードを参照して報告するとみなされるため、複数報告の負担を避けることができる。

GRIのCEOであるEelco van der Enden氏は、次のように述べた:

「これはGRI報告組織にとって、また、企業にとっても、素晴らしいニュースです。さらに、ESRS報告組織はGRIスタンダードを参照して報告するとみなされ、ESRSでカバーされていない追加項目についてGRIスタンダードに従って報告できます。GRIは、企業の報告負担を軽減するために、EFRAGや他の基準設定団体との積極的な関与に全力を尽くしています。次の段階は、GRIスタンダードとESRSの完全なマッピングを含む、相互運用可能なデジタル分類法とマルチタグシステムの開発に関するEFRAGとの協力です。これは、GRIの有用性と、そのグローバルなアプローチと法域レベルで実証されたモメンタムを組み合わせることの重要性をさらに強固にするものです。」

GSSB(グローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボード)のキャロル・アダムス議長は、次のように述べた:

「初期段階から、我々はESRSの開発においてEFRAGと積極的に関与してきました。この高いレベルの相互運用性が達成されたことで、私たちは今、両基準の開示の詳細なマッピングとテクニカル・ガイダンスの開発に注力しています。今後、これらの要求事項に基づいて報告する企業が、GRIセクター別スタンダードや追加されるGRI項目別スタンダードを用いた報告を増やしていくことを期待しています。」

EFRAG運営委員会ハンス・ビュイッセ会長は、次のように述べた:

「この共同声明は、ESRSとGRIスタンダード間の高水準の相互運用性に向けた数年にわたる真摯な取り組みを締めくくるものです。GRIとEFRAGのサステナビリティ・レポーティング・チームによる努力は、企業による二重報告の必要性を防ぎ、過度に複雑化することなく、使いやすい報告システムを実現します。GRIとの協力関係は実を結びつつあり、我々はすでにサステナビリティ報告の分野における次の課題への準備を進めています。」

EFRAGサステナビリティ報告書委員会のパトリック・ド・カンブール委員長は、次のように述べた:

「EFRAGとGRIは、2021年以来、サステナビリティ報告や欧州サステナビリティ報告基準の策定に関して積極的に協力してきました。この生産的な関係は、共同構築の精神とコンバージェンスへの慎重な配慮によって推進され、ESRSとGRIスタンダードの相互運用性に関する今回の声明によって、新たなマイルストーンに到達しました。これは、EUの大志と世界の進歩に貢献するという我々のコミットメントの両方を満たし、強固なサステナビリティ報告基準を構築するために、この分野で最高の実務者と緊密に協力するという我々の当初の選択を裏付けるものです。我々は、サステナビリティ報告の未来をさらに形作るこの実りある協力を続けていくことを楽しみにしています。」

ニュース原文は以下GRIサイトからアクセスできます

 GRI – EFRAG-GRI JOINT STATEMENT OF INTEROPERABILITY (globalreporting.org)

資料は以下からダウンロードできます

GRIのサービス、会員プログラム、オンライン学習ポータルは、必要不可欠な専門知識を提供します。GRIは、GRI報告組織向けにESRSに関する様々なコースを開発しており、報告者が既に確立した報告プロセスや実務手順をESRSの規制要求事項を満たすために、どう活用できるかを説明しています。新しい報告書サービスでは、報告書作成者がESRSの報告要件に沿うよう、GRI報告者にフィードバックを提供します。この新サービスに関する詳細情報をいち早く受け取るには、reportservices@globalreporting.org まで電子メールをお送りください。

国際開発センターSDGs室でも各種相談を受け付けております。ご相談、ご質問は弊サイト上下の「お問い合わせ」へご連絡ください。

掲載:2023年9月20日

【イベント】GCNJ主催『サステナビリティ情報開示の最新動向』協力:IDCJ(10月16日開催)

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)さまの下記セミナーに弊社がご協力させていただくことになりました。

【GCNJ主催『サステナビリティ情報開示の最新動向』】

■日時:2023年10月16日(月) 16:30~18:10

■形式:オンライン(ZOOMウェビナー)

■プログラム(和英同時通訳あり):

 16:30:開会挨拶

 16:35:基調講演(1)「GRI、持続可能性に関するインパクト・レポーティングの未来」(Eelco van der Endenn氏)

 16:55:基調講演(2)「IFRS S1とS2にどう取り組むか?」(小森博司氏)

 17:15:パネルディスカッション「サステナビリティ情報開示の最新動向」

 18:00:質疑応答

 18:10:閉会挨拶

■ご登壇者

 GRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)CEO/ Eelco van der Endenn(エルコ ファン デル エンデン)氏

 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事/ 小森博司氏

 高崎経済大学 学長/ 水口剛氏

 株式会社 国際開発センター SDGs室長/ 三井久明(モデレーター)

■協力:国際開発センター

GCNJ会員限定セミナーです

詳細はGCNJ会員ページでご確認ください

掲載:2023年10月11日

【イベント】IDCJ後援 上智大学「GRI CEO講演会」(10月18日開催)

下記のイベントに弊社が後援の形でご協力させていただくことになりました。

【IDCJ後援 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月18日(水) 17:30~18:30

■会場:上智大学四谷キャンパス

■演題「企業のSDGs・ESG経営とサステナビリティ情報開示」

詳細は上智大学グローバル教育センターへお問い合わせください

掲載:2023年9月25日

【活動報告】IDCJ主催 GRI CEO講演会 開催しました

2023年10月17日にGRI (グローバル・レポーティング・イニシアティブ)のCEOであるEelco van der Enden氏の講演会を弊社主催で開催いたしました。ご多忙のところお越しいただいた皆様、また、ご関心をお寄せいただいた皆様へ御礼申し上げます。皆様から貴重なご質問をいただき、活発な情報・意見交換が行われました。

【IDCJ主催 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月17日(火)16:00~17:30

■会場:TKP品川港南口会議室ホール4A

    〒108-0075 東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル 4階

    ※オンライン配信無し

■言語:英語(逐次通訳付き)

■プログラム:

(1)主催者挨拶  三井久明(株式会社 国際開発センター)

(2)基調講演 「サステナビリティ報告の未来」

   Mr. Eelco van der Enden (CEO, Global Reporting Initiative)

(3)パネルディスカッション

   Mr. Eelco van der Enden (CEO, Global Reporting Initiative)

   Ms. Bronte Klein (Chief of Staff, Global Reporting Initiative)

           片岡まり氏(一般社団法人 株主と会社と社会の和 理事)

           目黒寛之氏(アコーダンス株式会社 代表取締役)

           (ファシリテーター 三井久明(株式会社 国際開発センター))

(4)質疑応答

掲載:2023年10月31日

【イベント】IDCJ主催 GRI CEO講演会(10月17日開催)

この度、(一財)国際開発センターは、国際交流事業の一環として、GRI (グローバル・レポーティング・イニシアティブ)のCEOであるEelco van der Enden氏を日本に招聘することになりました。

Eelco(エルコ)氏は本年の10月11日(水)に来日され、一週間ほど滞在されます。来日中、下記日程にてGRIスタンダードにご関心のある皆様を対象に講演会を開催いたします。

講演会では、CEOからのご講演に続いて、質疑応答の時間を設けます。GRIスタンダードに関するご質問、ご意見をお寄せいただければ、CEOより直接皆様に回答していただきます。今回のCEOの来日という機会をご活用いただき、GRIスタンダードに関するご理解を深めていただければ幸いです。

講演会へのお申込みをお待ちしております。

【IDCJ主催 GRI CEO講演会】

■日時:2023年10月17日(火) 16:00~17:30

■会場:TKP品川港南口会議室ホール4A

    〒108-0075 東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル 4階

 ※オンライン配信はございません

■言語:英語(逐次通訳付き)

■料金:税込5,000円 (Paypal決済・請求書ご対応)

■申込方法:以下の「こくちーずプロ」サイトよりお申込いただきますようお願いいたします

 IDCJ主催 GRI CEO講演会【2023年9月11日~募集枠】 2023年10月17日(東京都) – こくちーずプロ (kokuchpro.com)

 ※請求書でのお支払いご希望の方は「こくちーずプロ」でお申込みせずに、問い合わせ先へご連絡ください

■受付期限:9月29日(金)16時00分まで

(受付期限を変更いたしました2023年9月13日付)

 ※お申込いただいた方には、弊社より2023年10月2日(月)17時頃「事前アンケート」をメールにて一斉送信いたします(「事前アンケート」送信日を変更いたしました2023年9月13日付)

 (メールが届かない場合は下記問い合わせ先へお申し付けください)

 ※上記締切後も問い合わせ先経由でお申込みを承ります※

■定員:100名(先着順)

■プログラム(仮):

 (1) 主催者挨拶

 (2) GRI CEOご講演「GRIスタンダードとインパクト・マテリアリティ」

 (3) 質疑応答

■問い合わせ先:こちらSDGs室サイト内の上部・下部にある「お問い合わせ」へご連絡ください

掲載:2023年9月8日

【News】ESRSの導入が報告義務化のゲームチェンジャーに

ESRSとGRIスタンダードの相互運用に関する重要なニュースがGRIより発表されましたのでIDCJによる仮訳でお知らせいたします。

<<ESRSの導入が報告義務化のゲームチェンジャーに>>

GRI配信:2023年10月18日

欧州議会は欧州サステナビリティ報告基準とGRIとの緊密な連携を確認しその展開を支持

GRIは、2024年1月以降に5万社に適用されることになる欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)へのコミットメントを再確認した欧州議会での投票結果を歓迎する。

GRIとEFRAG(ESRS策定を委任された欧州財務報告諮問グループ)が最近確認したように、新たなESRSとGRIスタンダード(欧州をはじめ世界中の何千もの組織ですでに広く使用されている)との間には、高いレベルの相互運用性が達成されている。

ESRSとGRIの定義、概念、インパクトに関する開示は、可能な限り完全に一致している。ESRSは企業持続可能性報告指令(CSRD)の中心的な要素であり、EU内のすべての大企業および上場企業に適用される。2028年以降、欧州で事業を展開するEU域外の企業も、ESRSまたは同等の基準を用いてインパクトを報告しなければならない。ESRSとGRIのインパクトスタンダードとの整合性は、企業にとって、既存の報告を活用してこれらの新しい要求事項を満たすことができるという安心感を提供する。

GRIは目下、報告プロセスを簡素化し、企業が単一のサステナビリティ報告書の中でESRSとGRIスタンダードのいずれにも準拠した報告を行なうことを支援するため、デジタルタクソノミーとマルチタギングシステムを含む相互運用性ツールを策定中である。

「欧州議会がESRSを承認したことは、政治的な議論からこの新しいルールの実践への移行を象徴するものであり、歓迎すべきことである。ESRSとGRIスタンダードとの間で緊密な整合性が達成されたことは、インパクトに関する透明性を実現するグローバルな推進役としてGRIの重要性が高まっていることを示すものである。GRIはEFRAGや他の基準設定機関と国内・国際レベルで積極的な関与を継続し、インパクト報告のモメンタムをさらに高め、企業の報告負担を軽減しつつ、ステークホルダーが必要とするサステナビリティ情報を確実に提供することを目指す。これは、規制当局の信頼できるパートナーとしてのGRIの役割の進化を反映したものであり、GRIを利用した報告はクオリティが高く、さらに義務化されつつあるサステナビリティ報告を下支えするものである。」

―GRI最高経営責任者(CEO)、エルコ・ヴァン・デル・エンデン氏

「過去2年間、GSSBはEFRAGと緊密に協力し、お互いの基準間の技術的な整合性を確保してきた。ESRSの導入が近づくにつれ、この作業は現在のGSSBの作業プログラムの中で最優先事項となっている。さらに、GRIスタンダードを利用した報告がEU域外の企業にも同等のものとして受け入れられるよう、EUの各機関と合意形成に努めていく。」

―キャロル・アダムスGRIグローバル・サステナビリティ・スタンダード・ボート(GSSB)議長

10月18日の欧州議会での投票において、欧州議会議員はESRSに制限を導入することを求める決議を否決し、最終的な採択への道を開いた。

2021年以降、GRIはEFRAGとの協力協定を通じて、ESRSを開発するための技術的作業を正式に支援してきた。GRIはこれまでにGRIスタンダードとESRS草案がどのように相互運用されるかを報告組織に説明するためのFAQガイダンスを公表してきた。

GRIは、GRIアカデミーの最新コース「Transparency for Tomorrow(明日への透明性)」を含め、サステナビリティ報告の行程において組織を支援するためのトレーニングやツールを提供しています:これには、GRIアカデミーの最新コース「明日への透明性:サステナビリティ報告の背景を読み解く」が含まれます。なお、GRI報告組織のためのESRSに関するトレーニングとサービスは現在開発中です。

※上記記事はGRIサイトの以下の当該ページを弊社が仮訳したものです

GRI – Final adoption of ESRS a ‘game changer’ for mandatory reporting (globalreporting.org)

掲載:2023年10月24日