目次
はじめに:GRI改訂に関するご案内
GRIスタンダード改訂の概要
1.GRI認定研修とは
※各研修の詳細、お申込みはこちら(別ページに移動します)
2.研修の概要
3.GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナルとは
4.講師紹介
5.実績
はじめに:GRIスタンダード改訂に関するご案内
■GRIスタンダード改訂の概要■
2021年10月5日、従来版の「GRIスタンダード2016」に代わり、改訂版として「GRIスタンダード2021」がGRI本部より公表されました。その後、項目別スタンダードの開発に加えセクター別スタンダード日本語版も公表内容が更新されておりますのでご確認ください。
共通スタンダード | GRI 1:基礎2021 GRI 2:一般開示事項2021 GRI 3:マテリアルな項目2021 |
セクター別スタンダード | GRI 11:石油・ガス2021 GRI 12:Coal Sector 2022(石炭) 2023年6月23日に公式日本語訳が公表されました GRI 13:Agriculture, Aquaculture and Fishing Sectors 2022(GRI13:農業・養殖業・漁業2022)日本語訳は2023年10月6日に公表されました。 GRI 14:Mining Sector 2024 は2024年2月5日英語版が公表されました。また日本語版GRI 14: 鉱業 2024は2024年6月17日に公表されています。 |
GRIスタンダード改訂の概要 (GRI本部のwebサイトに遷移します) | GRIスタンダード改訂に関して GRIスタンダードのダウンロード GRIスタンダードの日本語発行スケジュール (リンク先の”Projected release dates for translations in 2025″を押下ください) |
1.GRI認定研修とは
■GRIについて■
GRI(Global Reporting Initiative)は、オランダに本部を置く、非財務情報開示について国際基準を設定する団体です。国連グローバルコンパクト(UNGC)の提携組織でもあります。
■GRIスタンダードについて■
GRIスタンダードは、GRIが定めるサステナビリティ報告の国際基準です。
世界で最も広く採用されている国際基準で、日本でも多くの企業がGRIスタンダードを利用してサステナビリティ報告書や統合報告書等のレポートを発行しています。
■弊社のGRI認定研修(Professional Certification Program)について■
<前提>GRI認定研修の受講方法には、以下の2通りがあります。
・Route A:GRI Academyが実施するオンデマンドの研修(英語)
・Route B:GRIの公式研修機関が実施する研修(各国の言語で実施) =弊社が実施する研修
IDCJ(国際開発センター)は、日本でGRIの「公式研修機関」として認定を受けています。そのため、GRIの認定教材を用いて、サステナビリティ報告の情報開示に関する知識やノウハウを日本語で体系的に学ぶことができます。
これまで、400名以上の皆様にご受講いただいております。
2.研修の概要
弊社は2025年7月以降、以下2コースのGRI認定研修を提供しています。
(1) GRIスタンダード認定研修
(2) 人権レポーティング研修
研修日程やお申込みご希望の方はこちら
■弊社の研修の特徴■
・公式研修機関としてGRIの認定教材を用いるため、GRI Academyの研修内容を日本語で受講できます。
・「GRIスタンダード認定研修」は対面で少人数かつ演習付きで実施し、東京および大阪で開催します。「人権レポーティング研修」はオンライン(ZOOM)で実施されます。
・研修受講後、GRI Academyから修了証が発行されます。ただし、修了証の発行には、GRI Academyが実施する受講後アンケート(英語)への回答が必要です。
■GRI Academyが提供する研修との関係性■

Route Aを選択される場合、コース1からコース4まですべて、GRI Academyによる英語のオンデマンド研修となります。Route B(ブレンディッド・ラーニング)を選択される場合、GRI認定トレーニングパートナーを通じて受講いただけます。日本では、国際開発センターが該当します。
なお、現在、弊社は全てのコースを提供しているわけではなく、日本語で提供しているのは、コース1とコース2のみです。コース3とコース4については、GRI Academyに直接お申し込みいただく必要があります。
また、認定試験はGRI Academyのオンライン試験のみで受験可能です。
2025年7月1日にGRI AcademyはGRI認定プロフェッショナルプログラムの見直しを行い、新制度では、上記の図表に示す4つのコースと認定試験で構成されています。2025年7月以降、弊社では“GRI Standards Certified Training Course Reporting with the GRI Standards” (GRIスタンダード認定研修)および“Reporting on Human Rights with the GRI Standards”(人権レポーティング研修)を日本語で提供致します。
その他2コース“Navigating the GRI Sector Standards”と“Transparency for Tomorrow: Decoding the Sustainability Reporting Landscape”については、GRI Academyに直接お申し込みいただく必要があります。
開始時期 | 提供コース | 言語 | 申込先 |
2025年7月 | Reporting with the GRI Standards | 日本語 | 弊社 |
2025年7月 | Reporting on Human Rights with the GRI Standards | 日本語 | 弊社 |
2025年7月 | Navigating the GRI Sector Standards | 英語 | GRI Academy |
2025年7月 | Transparency for Tomorrow: Decoding the Sustainability Reporting Landscape | 英語 | GRI Academy |
注:すでにGRI Academyまたは認定トレーニングパートナーを通じて「旧」認定制度のコースを開始されている方は、現在受講中の「旧」認定制度によるコースを修了することで、「旧」認定試験を受験することができます。このオプションは2026年7月まで利用可能です。
「旧」認定制度においてすでに“GRI Standards Certified Training Course Reporting with the GRI Standards” (GRIスタンダード認定研修)と“Reporting on Human Rights with the GRI Standards”(人権レポーティング研修)を修了された方は、「新」認定制度に切り替え、新たに“Navigating the GRI Sector Standards”および“Transparency for Tomorrow: Decoding the Sustainability Reporting Landscape”の2コースを修了することで、「新」認定制度による試験を受験することができます。
また、現在有効なGRI認定サステナビリティ・プロフェッショナルをお持ちの方は、引き続きその資格が有効ですので、通常通りの資格更新手続きを行ってください。
過去に資格が失効された方で、再度資格を取得されたい場合は、“GRI Professional Certification Program 2025”を30%割引で受講することが可能です。詳細につきましては、griacademy(a)globalreporting.org までお問合せください(※(a)を@に変えてください)。
【必要な知識を体系的に学びたい方】
皆様の受講目的に応じて(1)~(4)のいずれかをご選択ください。(1),(2)は弊社にて日本語での受講が可能です。(3),(4)は現在のところ、GRI Academyによる英語でのオンデマンドコースとなっております。なお、GRI Academyの英語のオンデマンドコースをご利用の場合は、(1)~(4)のすべてのコースを一括でお申し込みいただくことも可能です(※ただし、(2)はGRIスタンダードの内容に基づいて進めるため、(2)の前に(1)を受講されることを推奨しております)。
(1)~(4)のすべての研修を修了することで、GRIの認定資格である「GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル」の受験資格が得ることができます。同資格の詳細については、下記「3.GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナルとは」をご確認ください。
また、GRI認定研修は講師派遣も承ります。料金、条件等はお気軽にご相談ください。
3.GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナルとは
「GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル(GRI Certified Sustainability Professional)」とは、GRIが認定するサステナビリティ報告の専門家資格です。
■資格取得のメリット■
この資格を得ることで以下のメリットが期待されます。
・サステナビリティ報告の専門家としてのスキルが向上し、サステナビリティ報告の開示事項と報告自体の質を高めることができる。
・サステナビリティ報告の専門家としての知識、能力、コンピテンシーを広く示すことができる。
・継続学習によりサステナビリティ報告の専門家として最新の知識維持とスキルアップができる。
・サステナビリティ報告の専門家としての信頼性と市場性を高めることができる。
なお、同認定資格の取得者は、GRIのウェブサイト(下記)に国ごとに氏名が掲載されます。https://www.globalreporting.org/reporting-support/gri-academy/gri-sustainability-professionals/
■資格試験について■
この資格を取得するには、GRI Academy が実施する試験を受験し、合格する必要があります。この試験は英語のみで、日本語での試験は実施されていません。オンデマンド形式で実施されるため、ネット接続があれば、いつでもどこでも受験可能です。試験時間は1時間ほどです。設問は40問あり、全て選択式です。回答の正解率が75%以上で合格します。
■受験資格■
この試験の受験資格を得るには、事前にGRIの4つの認定研修のすべてを修了する必要があります。これらの研修の受験方法には、以下の2ルートがあります:
・Route B(上図参照):弊社が提供する日本語による研修((1),(2))に加え、GRI Academyで提供される英語のオンデマンド研修((3),(4))を受講する方法
・Route A(上図参照):GRI Academyが提供する英語によるオンデマンド研修((1)~(4))をすべて受講する方法
オンデマンド研修を受講される場合は、直接GRI Academy にお申込みください。
■資格の更新■
認定試験に合格されると「GRI 認定サステナビリティ・プロフェッショナル」の資格が授与されます。この資格は1年間有効です。資格取得後の1年以内に、GRI Academy によるCEUs(Continuing Education Unit:継続研修ユニット)プログラムを受講(有料)することで、資格は更新されます。このCEUsプログラムは英語による研修で、オンデマンド方式のみの提供です。毎年最低4単位取得が必要となります。CEUsプログラムを通じて、サステナビリティ報告に関する最新の情報を得ることができます。
■受験のお申込み■
試験の申込はGRI Academy のみで受け付けています。弊社では受け付けておりません。試験申込はお客様ご自身でお願い致します。認定資格に関する詳細は、GRI Academy 作成の下記の冊子とFAQ(英語)にてご確認ください。
https://www.globalreporting.org/media/x0qfumfl/gri-professional-certification-program-flyer.pdf
https://www.globalreporting.org/academy/faqs
4.講師紹介
伴 順次(ばん じゅんじ)
主任研究員。GRI Certified Sustainability Professional。GRIスタンダード研修認定講師。東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)ワシントン駐在員事務所長、アジア企画室長、シアトル支店長、Western Union Business Solutionsなどを経て2015年に国際開発センター入職。BOPビジネス連携(現途上国の課題解決型ビジネス:SDGsビジネス)、 中小企業展開支援基礎調査(タジキスタン)等に従事。専門分野は金融、財務管理、SDGsビジネス、鉄道・上下水道などのインフラプロジェクト。
三井 久明 (みつい ひさあき)
SDGs室長・主任研究員。GRI Certified Sustainability Professional。GRIスタンダード研修認定講師。2014年よりインドネシア国家開発計画省に開発計画策定の専門家として従事。2017年からは同国のSDGs行動計画策定支援事業に携わる。専門分野は、開発計画、産業開発、公共財政管理。早稲田大学理工学術院非常勤講師(開発協力論)。著書に『SDGs経営の羅針盤』(2020年)、『SDGsゴールとターゲットの全解説』(2022年)など。
牧野 松代 (まきの まつよ)
研究顧問。ボストン大学Ph.D.(開発経済学専攻)。GRI Certified Sustainability Professional。GRIスタンダード研修認定講師。国際開発センター副主任研究員在職時にアセアン4カ国の産業技術人材育成調査、中国でのJICA地域総合開発調査などに従事。その後、神戸商科大学(兵庫県立大学)などで2018年まで大学教授職を務め、2021年4月より現職。著書に『開発途上大国中国の地域開発』、Sustainable Welfare in the Asia-Pacific(分担執筆)、Social Enterprise in Asia :Theory, Models and Practice(分担執筆)など。
5.実績
今日までの研修には400名様以上が参加されました。
研修は少人数形式で開催され、受講生と講師の距離が近く内容が身につきやすい構成となっています。
受講生の多くは企業のCSR部・広報部・経営戦略部といった部署に配属されている、統合報告書やサステナビリティ・レポートの作成を担当されている実務者の方や経営コンサルタントの方です。
受講生からは「内容が濃く業務に直接役立てられる」、「講師に多く質問することができるので理解が深まった」等の声を頂いています。