GRI公表:2025年6月26日
以下の内容はIDCJによる仮訳・抜粋です。原文および詳細は、下部のGRI webページよりご確認ください。
GRIは企業の説明責任と意思決定に有用な情報開示促進のため気候変動とエネルギースタンダードを公表
気候危機の深刻化に対してGRIは気候変動とエネルギースタンダードを策定しました。これにより、組織が責任を果たし、気候変動対策を加速できます。
GRI 102: 気候変動は、GHG排出量の削減が重要であることを強調し、科学に基づく目標と公正な移行指標を含みます。
GRI 103: エネルギーは、脱炭素化努力、再生可能・非再生可能エネルギーの使用およびエネルギー削減を通じて責任あるエネルギー使用を促します。
特筆すべきは、両スタンダードが気候変動に関する科学的かつ権威あるグローバルな枠組みに依拠し、GHGプロトコルとの完全な整合性を保持している点です。これにより、企業の報告が簡素化されるだけでなく、多様なステークホルダーのニーズを満たし、意思決定に資する高度に関連性のある情報を提供します。
気候変動は環境問題だけでなく人間社会にも影響します。新しいGRIスタンダードは、これらの次元を統合しています。GRI 102と103は、企業や規制当局などが気候変動とエネルギーの影響について透明性を持ち行動することを促進します。また、GRI 102とIFRS S2は補完関係にあり、気候関連の影響、リスク、機会を開示するために併用できます。これにより、気候変動への対策を支援する持続可能性報告が可能になります。
ロビン・ホデス、GRI CEOは、ロンドン・クライメート・アクション・ウィーク中の発表イベントで新たなスタンダードを発表しました。
気候危機が深刻化する中、GRIの気候変動とエネルギーに関するスタンダードは、企業が人々と地球への影響について責任を負う必要性の核心を捉えています。これは、関連するリスクと機会を理解するための不可欠な前提条件です。GRI 102と103は、移行計画や適応計画の影響を含む気候変動の影響を包括的かつ比較可能な形で開示することを支援することで、気候変動報告のグローバルなシステムの一貫性と効果性を高める上で重要な役割を果たします。
発表されたGRIとIFRS共同声明
その他関連情報
・GRIアカデミー新コース“Climate Reporting with GRI and IFRS Standards”
・詳細な質問と回答のガイドライン – GRI 102 FAQs および GRI 103 FAQs
・GRIコミュニティ早期採用者パイロット(ケーススタディは第4四半期に公開)
詳しい内容および原文は、以下のGRI webページにてご確認ください。
GRI – New Climate Standards can unlock actionable and streamlined reporting on impacts
掲載:2025年7月3日