【News】生物多様性、気候変動、エネルギーに関しセクター別報告の改善を可能にする

GRI公表:2025年5月15日

以下の内容はIDCJによる仮訳・抜粋です。原文および詳細は、下部のGRI webページよりご確認ください。

GRI報告システム全体の明瞭性と統一性確保のためパブリックコメント進行中

新たなGRIスタンダードおよび更新されたGRIスタンダードの統合を図るため、GRIセクター別スタンダードの内容が最新の項目別スタンダードと効果的に整合されるよう、一連の変更に関しパブリックコメントが開始されました。

整合性は、既存のすべてのGRIセクター別スタンダードを対象とします:

石油・ガス(GRI 11)、石炭(GRI 12)、農業・養殖業・漁業(GRI 13)、鉱業(GRI 14)

目標は、開示事項と用語が、昨年発表された新しい生物多様性の項目別スタンダード(GRI 101)および今年6月にロンドン気候アクションウイーク中に発表予定の気候変動 (GRI 102)エネルギー (GRI 103)スタンダードと一致するようにすることです。

パブリックコメント期間は7月13日までで、4つのセクター別スタンダード内の以下項目を改訂対象としています:

・生物多様性

・自然生態系の転換

・温室効果ガス(GHG)排出量

・気候変動への適応、レジリエンス、および移行

整合性作業による変更は、生物多様性、気候、エネルギーに関するマテリアルな項目のリスト、項目の記述、および報告要求事項に影響します。セクター別スタンダードのより広範な改訂(例:新たな外部基準への適応やステークホルダーの期待の変化への対応)は、今回の範囲外です。

ステークホルダーは、公開草案変更提案に関するコメントをオンラインフォームで提出できます。また、関連する質問はFAQを参照してください。

5月27日午後2時(CEST)に開催されるウェビナーへの登録も受付中です。

セクター別スタンダードの価値

GRIセクター別スタンダードは、企業が、自社のセクターにおける重要なインパクトを迅速に報告するための枠組みを提供します。

報告組織は共通スタンダードをまず使用し、利用可能なセクター別スタンダードを使用してマテリアルな項目を決定し、関連する項目別スタンダードを使用してそれらを報告します。

詳しい内容および原文は、以下のGRI webページよりご確認ください。

GRI – Enabling improved reporting by sectors on biodiversity, climate change and energy

掲載:2025年5月21日

【News】ESRS簡素化は最も著しいインパクトに焦点を当てなければならない

GRI公表:2025年5月8日

GRIニュースセンターの5月8日付の記事では、GRIがEFRAGに対して提案したESRS報告項目の削減提案について、その内容を紹介しています。

CSRDの変更には、グローバルなサステナビリティ報告と整合性を高めて対応する

GRIは、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の簡素化について提案を行いました。欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、企業のサステナビリティ報告指令(CSRD)の変更に伴う報告項目を削減しています。GRIは、GRIスタンダードに含まれないデータを削減することで報告項目を30%減らせると提案しました。重要なポイントは、環境リーダーとしてのEUがその役割を維持し、持続可能な開発の実現に不可欠な企業報告を強化し、報告の質を損なわない簡素化を実現することです。

GRIは、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)に対し、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の簡素化について提言(efrag-letter-esrs.pdf)しました。EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)変更により、EFRAGは報告義務削減を進めています。GRIは、GRIスタンダードに含まれない情報を削除することで、報告項目を30%削減できると提案しました。 これにより、ESRSと国際的に採用されているサステナビリティ報告基準の整合性が保たれます。

GRIが強調する重要なポイントは次の3つです:

1. EUはグリーン経済のリーダーであり続けるべき:グリーン・ディールはEUの競争力の要であり、CSRDは持続可能な移行を推進する重要な政策手段。

2. 企業報告は持続可能な開発のための鍵:インパクト報告と財務情報を組み合わせることで、事業のレジリエンスと持続可能な経済を推進。

3. 報告の簡素化は歓迎されるが、質を損なわない形で行うべき:報告義務を適切に削減することで、企業や利害関係者の混乱を防ぐ必要がある。

詳細及び原文は、以下のGRI webページにてご覧ください。

GRI – ESRS simplification must focus on the most significant impacts

掲載:2025年5月14日

【News】EUオムニバスとCSRD:主な疑問に答える

GRI公表:2025年4月30日

GRIニュースセンターの4月30日付のニュースは、欧州委員会の簡素化オムニバスがCSRD(企業サステナビリティ報告指令)に与える影響についてのGRIの見解やGRIスタンダードを使い続けることのメリットを詳細に述べています。

以下の内容はIDCJによる仮訳・抜粋です。原文及び詳細は、下部のGRI webページよりご確認ください。

GRIがヨーロッパのサステナビリティ報告において引き続き重要である理由

欧州委員会の「簡素化オムニバス」は企業のCSRDの開示要件に変更を生じさせる可能性があり、多くの企業が疑問を持っています。しかし、GRIスタンダードを利用している多くの欧州企業にとって、GRIスタンダードを利用した任意報告の継続は、将来の透明性への必要性を理解することにより明瞭性をもたらします。

GRIは、CSRDに関する最新のQ&Aを発表しました。これは、GRI報告企業が抱える主要な疑問に答えるもので、以下の内容を含みます:

欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の改訂に際し、GRIがEFRAGとどう連携し、GRIスタンダードとの緊密な整合性を維持するか。

企業がGRIの包括的なサステナビリティ基準を活用する利点。これは「ダブル・マテリアリティ」アプローチの一環として、インパクト報告を完全にカバーするもの。

GRIスタンダード、ESRS、IFRSサステナビリティ開示基準の差異やシナジーを通じて、グローバルな企業報告システムへの移行を促進する方法。

また、GRIは、企業がESRSを活用できるように支援するトレーニングやリソースも提供しています。

GRIは、CSRDに関する最新のQ&A(Q&A on the CSRD)も発表しています。

詳細は、以下のGRI webページにてご覧ください。

GRI – EU Omnibus and the CSRD: key questions answered

掲載:2025年5月9日