SEMINARセミナー

【終了】2016年7月 第1回統計分析研修応用編(2): 保健・医療統計学ワークショップ

2016.07.27

Workshop for Health and Medical Statistics

背景と目的

“神の意志を知るためには、統計学を学ばねばならない。なぜなら統計学は彼の目的の測定手段だからだ。”

(“To understand God’s thought, we must study statistics, for these are the measure of his purpose.”)

これは、「白衣の天使」フローレンス・ナイチンゲールの言葉です。「情熱の統計家」としても有名な彼女は、膨大なデータを分析して傷病兵の死亡の原因が劣悪な衛生環境であることを突き止めました。そして、その統計データを使って国の役人を動かし、傷病兵の死亡率を激減させました。このように、公衆衛生に係る意思決定には、疫学や統計学に基づいた適切な科学的根拠が不可欠です。

国際保健分野でも同様です。「この地域でHIV/AIDSが蔓延している社会的要因は何か?」、「この事業は住民の健康向上に貢献しているのか?」等、開発途上国での保健調査の目的は様々ですが、疫学・統計学の知識は欠かせません。例え世帯調査によって大量の情報を得ても、データに惑わされて誤った解釈をしてしまえば、調査が無駄になるだけなく、不適切な意思決定によって住民の健康に悪影響を及ぼしかねません。

本研修では、国際保健事業の事例を交えながら、保健・医療統計学の「考え方」を身に付けることを目的としています。「考え方」とした理由は、複雑な計算は統計パッケージに任せれば良いため、大切なことは保健データの「正しい意味」を知ることだからです。また、統計分析フリーソフトRの演習も初歩からじっくり行います。

開催要項

日時2016年7月26日(火)10:00-16:00
2016年7月27日(水)10:00-16:45
会場(株)国際開発ソリューションズ会議室
102-0083 東京都千代田区麹町3-2-4 麹町HFビル9階 (Tel:03-5216-4560) 
主催IDCJ評価部
参加費20,000円(税込)
定員15名 (定員に達し次第締め切らせていただきます)
参加条件(1)Microsoft Excelが搭載されたWindows/MacのPCを持参できること。
(2)統計分析フリーソフトRを使ってみたいと思っていること。
*IDCJ主催「プロフェッショナル統計分析ワークショップ」あるいは統計学(初級レベル)を修了していることが望ましいですが、修了していない方でも保健・医療統計学に興味のある方はどなたでも参加できます。
持参物:筆記用具(ペン、鉛筆、消しゴム)、電卓、Windows/Macパソコン
申込要綱●セミナー申込ボタンより必要事項を明記の上、お申込み下さい。
●キャンセル料:開催10営業日以前:全額返金、開催10営業日前~前々日:受講料の50%返金、開催前日および当日:返金なし
申込締切2016年07月12日
問い合せ先国際開発センター業務支援室(Tel:03-6718-5932)
担当 及川(おいかわ)
プログラム講師紹介:
●三輪岳史
IDCJ業務支援室研究助手(シェフィールド大学公衆衛生学修士)
●諏訪裕美
IDCJ評価部主任研究員(国立保健医療科学院公衆衛生学修士)
米国ウェスタンミシガン大学(Western Michigan University)で英語学修士を修得し帰国後、国立保健医療科学院(National Institute of Public Health)にて、公衆衛生学修士を取得。20余年に亘り、国際開発コンサルタント会社で、国際保健分野のプロジェクト評価、技術協力プロジェクト、開発調査等に参画し、豊富な業務経験を有する。現在、IDCJの主任研究員。
連絡事項:
2日目の研修終了後に近隣のお店で懇親会を予定しております。(徒歩5分の中華料理店「味仙酒場」にて1時間程度、費用2,000円以内の晩酌コース)(Tel:03-5212-4766)。
参加ご希望の方は2日目のお昼までに事務局へご連絡ください。

申し込みは締め切りました。

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