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近年、我が国の教育現場に学校評価が導入されました。2002年に施行された小学校設置基準等において、各学校は自己評価の実施とその結果の公表に努めることとされ、さらに2007年の学校教育法、学校教育法施行規則の改正によって、各学校は法令上、(1) 教職員による自己評価を行い、その結果を公表すること、(2) 保護者などの学校の関係者による評価(「学校関係者評価」)を行うとともにその結果を公表するよう努めること、(3) 自己評価の結果・学校関係者評価の結果を設置者に報告すること、が必要となりました。こうした学校評価の需要にもかかわらず、学校評価の専門性を持つ人材は未だ十分に育っていないのが現状です。
この状況を改善するため、学校評価の計画・実施を担当できる専門能力を身に着けた人材を育成してその能力を日本評価学会として認定し、わが国における学校評価の質とその結果の活用の向上に資することが本講座の目的です。
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本講座および資格認定は、日本評価学会が主催し、運営事務局を設置して実施致します。
本講座は、7つの単元から構成され、受講日数は合計6日間となります(ただし一定の資格を満たす受講生は「事前補講:評価および教育事業のエッセンス」の免除により5日間。)出席日数(70%以上)を満たした方には、本養成講座修了証が交付されます。ただし演習および現場研修は必修です。
また、講座期間中に実施される実地課題の提出・承認により、日本評価学会『学校専門評価士認定審査委員会』から「学校専門評価士」資格認定証書が交付されます。
詳細については、本講座開始時にお知らせいたします。
学校専門評価士一覧はこちらでご覧になれます。
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「学校専門評価士」養成講座の科目構成の特徴は以下の5点です。
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学校評価者倫理や社会的責任の強調
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学校評価の基本的論理の習得
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学校評価に関する法令・ガイドラインの習得
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体系的な評価手法の習得(評価枠組の設計の仕方、および定量的・定性的データ収集・分析方法等)
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学校評価のメタ評価の実践(実際に協力校を訪問)
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本講座は7つの単元で構成されます。それぞれの講義は相互に関連しています。(事前補講は対象者のみ。)
科目構成の概要
事前補講 評価のエッセンス、教育事業のエッセンス
*「評価士」を取得されていない方は事前補講の受講が必須となり
ます。「評価士」を取得されている方は、「評価のエッセンス」は
免除となります。「教育事業のエッセンス」は自由参加です。
開講式
全体オーバービュー
講座のねらい、学校評価に関わる者の心構え
単元1 法令・制度: 学校評価に関する法令、学校評価ガイドライン、
学校評価の実施状況と課題
単元2 学校経営と学校評価:
学校評価の活用(自己評価)(学校関係者評価)
単元3 評価手法:
学校評価の設計、根拠データ収集・分析の方法、
単元4 学校評価の実践:
校内アンケートの分析・活用、
学校評価に使えるアンケートの設計
学校評価における授業視察の組み込み方
単元5 (演習1)評価計画の作成演習:
評価計画(学校評価の評価項目・評価枠組み・
根拠データの収集計画の作成、発表、討論
単元6 (演習2)学校評価の診断:
学校評価のメタ評価手法の説明、学校評価診断の準備、
学校評価見学・インタビュー、学校評価の診断、報告書作成
単元7 報告会
報告書の発表と議論、学校への最終報告予行演習
閉講式
<演習2(続):学校を訪問し、報告会を実施>
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学校評価における第一線の講師陣をそろえて講義を担当致します。なお講師は、『学校専門評価士認定審査委員会』委員を兼務します。委員の氏名および詳しい経歴は<別添>を参照してください。 |
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本講座は、学校評価の専門的能力を身につけることを志向する教職員・学校関係者(保護者等)、および教育委員会、議会、非営利組織などで学校評価に関心のある方を対象と致します。 |
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「評価士」(従来の「評価士(初級)」)を保有していることが受講資格です。ただし、開講前日に実施される1日間の事前補講(評価のエッセンス)を受けていただくことにより、受講可とします(事前補講は、申し込み多数の場合は選考させていただくことがあります)。
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◇ 日本評価学会会員(正会員、学生会員、賛助会員、准会員)
・・・
75,000円+テキスト/書籍代(消費税込み) ◇
非会員 ・・・・ 105,000円+テキスト/書籍代(消費税込み)
*事前補講(評価のエッセンス)の受講には別途10,000円(消費税込)がかかります。
*事前補講(教育事業のエッセンス)は無料です。
*書籍代として実費15,000円程度がかかる見込みです。 *受付完了後、請求書を送付させて頂きますので期日までにお振込みください。
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以下の日程で開催します。
事前補講 2013年7月28日(日)
全体オーバービュー、単元1,2,3 |
2013年7月29日(月)、30日(火) |
(演習1実施期間※) |
(2013年7月31日(水)〜8月4日(日)) |
単元4,5,6 |
2013年8月6日(火)、7日(水) |
(演習2実施期間※) |
(2013年8月8日(木)〜9月18日(水)) |
単元7 |
2013年9月20日(金) |
(演習2(続)実施期間) |
(2013年9月21日(土)〜10月10日日(木)) |
演習2の報告書提出 |
2013年10月11日(金) |
※演習を完了すべき期間を示しており、演習のために全日数を空けておく必要はありません。また、演習1,2は講座会場に集まって行うものではなく、メールなどを活用しながら、各自または各グループにて適宜作業を進めていただきます。演習2は、期間中、東京都多摩市の学校を訪問する日を含みます。課題2(続)では、期間中、各グループが学校へ行って報告会を実施します。
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東京都品川区東品川
りんかい線「品川シーサイド駅」近辺を予定
(会場は調整中)
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